とらとらのあれこれそれ

自分の好きなことをメインに、感じたこと、おすすめしたいことなどを気が向くままに書いていきたいです。

帰ってこいよ/松村和子(1980)

扁桃腺が炎症を起こしたせいで、
真夏日なのに水曜日の夕方から
激しい寒気に教われ、
39℃近い熱に一晩うなされました((( ;゚Д゚)))




ちまたは今日からお盆休みですかね。
とらとらは8月末にお休みをとるので、
今日からは普通の三連休です。





今日は80年代でしかも演歌、
だけど昔から結構すきな曲にしました。






【概要】
1980年4月21日発売
オリコン:最高5位






「帰ってこいよ」は、
松村和子さんのデビュー曲にして、
最大のヒット曲です(売上約70万枚)。






松村和子さんは北海道出身。

「帰ってこいよ」は
津軽青森県)が舞台の曲で、
松村さんも三味線をかき鳴らしながら
歌っているので、
完全に津軽出身だと思ってました(笑)




18歳の女の子が、
ロングヘアに三味線というスタイルで
演歌を歌うというのは、
当時はすごく斬新で話題になったようです。





演歌はほとんど聴かないとらとらですが、
この曲は昔から好きで、
今でもときどき無性に聴きたくなります。



一般的な演歌に抱きがちな、
“渋い”とか“年寄り臭い”イメージではなく、
その当時の若者が自分のスタイルで
新しい演歌像を作り上げた、みたいな、
スタイリッシュな感じがするんですよね。
テンポも演歌にしては早めだし。





前奏や間奏のメロディから好きなんですが、
特に歌に入る前の

“チャッチャ~チャチャ~チャ~チャ~”

が、
なんかすごくカッコいいんですよ(笑)









そして歌詞。



この曲は、
故郷を離れ、東京に出たあの娘を
津軽で待ち続ける青年の姿を、
男性目線で描いています。




♪きっと帰って来るんだと
♪お岩木山に手を振れば
♪あの娘は小さくうなづいた
♪茜の空で 誓った恋を
♪東京暮らしで忘れたか
♪帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ






都会に出た恋人を、
故郷で待ち続けるというテーマは、
太田裕美さんの大ヒット曲、
木綿のハンカチーフ」と同じですね。
(あちらは田舎で待つのが女の子の方)




「帰ってこいよ」の彼は、
リンゴ農家とかの跡取りだったんでしょうか。

旅立ちの前、岩木山の見えるリンゴ畑で、
離れても想い合う気持ちは変わらないと、
二人で確かめあったのかもしれませんね。


だけど、待てども彼女は帰ってこない。
やっぱり都会に魅了されて、
田舎に戻る気がなくなっちゃったのかな。


という、切ない曲なんです。




特に切ないのは、最後の3番。




♪可愛いあの娘の帰る日を
♪お岩木山で今日もまた
津軽の風と待っている
♪忘れはしまい あの約束の
♪こんなにきれいな茜空
♪帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ





彼は毎日、
岩木山の見えるリンゴ畑で、
彼女の帰りを待ちながら働いています。


一向に戻らない彼女ですが、
きっと約束を忘れたわけじゃない。

だって、あの約束をしたときにも見た、
こんなにきれいな茜色の空を、
彼女が忘れるはずないじゃないか。

だから、俺はずっとお前を待ってるよ。
いつか必ず、帰ってこいよ!






実はとらとらのルーツの半分は
津軽にあるのです。

なので、この曲に描かれた情景は
すごーく鮮明にイメージが浮かびます。


ただ、実際に見たことがなくても、
この歌詞だけでも、二人が見ていた風景は
大抵の人がイメージできると思います。






見たことないものをイメージさせる、
答えをそのまま書かずに伝える、
これこそプロの作る曲ってものですよ。


爽やかで心地よいメロディの曲は、
ちまたには溢れていますが、
特に、そういう曲しか触れてこなかった人に、
一昔前のこういう曲も聴いてもらったら、
逆に新鮮に感じてもらえるんじゃないかなと
思ったりもする今日この頃です。






…あー、なんか、歳とったなぁ(^_^;)




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