黄砂に吹かれて/工藤静香(1989)
先日、健診で久々に胃カメラを飲みました。
今回も鼻から入れましたが、
喉が敏感なとらとらはえずきまくり。
泣きながら受けました(ToT)
さて、今日は工藤静香さんにしましたよ。
最近は母親としていろいろ話題ですが、
おニャン子出身では一番売れた方ですね。
良曲もたくさんもらってますし。
その中から「黄砂に吹かれて」です。
【概要】
1989年9月6日発売
太陽誘電「That's」CM曲
オリコン:最高1位、年間9位
オリコンは6週連続1位、
ザ・ベストテン最終回でも1位と、
いろいろ記録を残している曲です。
作詞は中島みゆきさんですね。
工藤さんの作品では、
4枚目のシングル「FU-JI-TSU」から
「MUGO・ん…色っぽい」「恋一夜」と
みゆきさんが作詞を手掛けてます。
その後、間奏のフリがお馴染みの
「嵐の素顔」を挟んで、
再びみゆきさんが作詞したのがこの曲でした。
ちなみに、90年代に入ってから、
工藤さん最大のヒット曲となった
「慟哭」もみゆきさんの作詞ですね。
「黄砂に吹かれて」は、
アジアンテイストな曲調と、
男を黄砂の砂に例えるという
みゆきさんのセンスが光る名曲です。
♪黄砂に吹かれてきこえる歌は
♪忘れたくて忘れた なくしたくてなくした
♪辛い恋の歌
♪あなたに似てる人もいるのに
♪あなたより優しい男も
♪砂の数よりいるのにね 旅人
好きな気持ちを押し殺して、
片想いのまま終わらせた恋。
もちろん、あなたへの思いは簡単に
忘れられるものではないから、
彼女は自分にこう言い聞かせます。
“世の中の男はあなただけじゃなく、
砂の数よりもたくさんいる。
あなたよりもっと良い男もいるはず”
と。
“旅人”ってのは、
彼女が自分自身のことをそう呼んで、
語りかけているのかなと思いました。
さて、他にもっと良い男がいるはずだからと、
無理やり気持ちを納得させて、
彼のことを諦めようと決めた彼女ですが、
最後に本心がにじみ出てくる
フレーズがありますね。
それが、大サビの前、
♪うそつき うそつき うそつき
♪こみ上げる~
の部分です。
この“うそつき”は、
彼女が押し込めた本心が、
それに気づかないふりをしている
彼女に対して囁いている言葉だと思います。
そして大サビへ。
♪答えてもらえば良かったのに
♪聞くのが怖かった名前
♪私じゃない名前だもの
本当はあなたの気持ちを直接確かめたかった。
でも、きっとあなたの口から出る
好きな人の名前は私じゃない。
だから怖くて聞けなかった。
ってのが彼女の本心ですね。
結局、本人には確かめていないので、
もしかしたら彼も彼女のことが好きって
言うかも知れない気もしないでもないですが、
女性の勘で、違うと直感したんですかね。
最後のフレーズは彼女の決意が表れてます。
♪笑顔で終わったあの日から 旅人
もういいの。
男なんて他にたくさんいると、
笑ってこの恋を終わらせたあのときから、
もう私は次の恋を探して歩き出した旅人なの。
こうやって歌詞をじっくり見て思いましたが、
「黄砂に吹かれて」と「慟哭」って
ストーリー性が結構似てますね。
同じ人が書いた詞ですからね…
なお、曲とは直接関係ないですが、
とらとらはこの曲を聴くと、
当時兄貴が買っていた、
ケイブンシャの大百科シリーズの
(アラフォー世代の人は分かるはず!)
恐怖体験大百科ってやつを思い出して、
ちょっとゾワゾワします(^_^;)))
この曲が流れる部屋の中で読んでたので、
記憶が結合しちゃって…
あのシリーズの心霊系、
子供向けの割に結構怖かったんですよ(笑)
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