彼女の彼/渡辺美里(1988)
今回はまた渡辺美里さんから一曲。
【概要】
1988年5月28日発売(アルバム)
アルバム「ribbon」収録曲
オリコン:最高1位、1988年年間3位
ちょうど30年前、
美里さん全盛期に発売された「ribbon」。
「悲しいね」「Believe」
「恋したっていいじゃない」
「センチメンタルカンガルー」
など、
ほぼ当時のベスト版と言えるアルバムです。
(実際、当初はベストにしたかった模様)
しかし、そのヒット曲たちを差し置いて、
今回ご紹介するのが「彼女の彼」です。
この曲は、
片想いの彼が明日から自分ではない
“彼女”の彼になってしまうと知り、
今日だけは私の恋人のふりをして欲しい、
と願いながら過ごす夏の1日を描いた曲です。
爽やかなメロディながら、
青春の一ページを切り取ったような、
切ない歌詞がジワリとくる、夏の名曲です。
とらとらは♂ですが、それでも、
こんな気持ち分かるな~と思える歌詞。
そして、一曲を通じて
Aメロとサビの2パターンしかない
この曲の特徴的な構成によって、
打ち寄せる波のようにサビが繰り返され、
曲に引き込まれていきます。
歌詞から察するに、
主人公と彼は幼なじみのように、
長い年月を過ごしてきた関係だと思います。
でも、主人公は彼を友達以上に想っていた。
彼は違っていたけれど。
そんな泣きたくなるような想いとは裏腹に、
真っ青な青空と照りつける真夏の太陽…
せつない( ノД`)…
まずは最初のAメロ、
♪ダッシュボード並んでいるカセット
♪彼女の好きな曲ばかり繰り返すメロディ
カセットって響きも良いですが、
彼女の好きな曲ばかり流れるってのが(泣)
で、最初のサビ。
♪8月の太陽が眩しすぎて泣きたくなる
♪明日から大切なあなたはもう彼女の彼
このフレーズで一気に持っていかれます。
そして、クライマックスは
怒濤のように繰り返される最後のサビ。
♪恋人のふりをして今日だけは歩いてね
♪珍しく私へと歩幅を合わせてくれた
♪8月の太陽が眩しすぎて泣きたくなる
♪傾いた心はもう神様も動かせない
♪8月の太陽が眩しすぎて泣きたくなる
♪明日から大切なあなたはもう彼女の彼
ズーンと重い感じではなく、
軽快なメロディで淡々と進行する曲ですが、
胸がキュンとなる、とにかく切ない名曲です。
夏を歌った曲ということで、
ライブ開催のタイミングもあって、
なかなかライブで歌われることがない
レア曲の1つだったのですが、
2018年、「ribbon」発売30周年を記念した
ライブにおいて久々に披露されました。
とらとらももちろん、
その瞬間に立ち合いました(^^)
恋愛ソングではあまり感動しないのですが、
この曲は「ついに生で聴けた!」って思いで、
ジーンと来てしまいました(つд;)
ぜひ聴いて欲しい一曲です。
ribbon -30th Anniversary Edition- [ 渡辺美里 ] 価格:2,926円 |