悲しみのシミかな/キャプテンストライダム(2006)
気づいたら雪が積もってる~
今回は、最近急に思い出して良く聴いてる、
キャプテンストライダムの
「悲しみのシミかな」です。
【概要】
2006年1月25日発売
オリコン:最高106位
キャプテンストライダムは、
同じ大学出身のメンバーで結成された
スリーピースバンドでした。
2010年に活動停止して、
現在はそれぞれ違うバンドなどで
活動されている模様です。
この「悲しみのシミかな」は、
たぶんどこかのお店のBGMとかで聴いて、
誰が歌ってるのか探した結果、
たどり着いた曲です。
今考えると良く見つけたなと思います(´ 3`)
で、それからは定期的にふと
思い出しては聴いていたのですが、
先日は歌詞を見ながらじっくり聴いてみたら、
実はすごく繊細に作られていて、
そしてとても切ない曲だなと感じて、
取り上げてみた次第です。
この曲は、男女の別れの場面を、
残された男性の目線で歌い上げています。
曲の構成は、
Aメロ→サビ→Aメロ→サビ→Bメロ→サビ
となってますが、
Aメロもサビも短めなので、
次々にサビがやってくるように感じます。
また、イントロやラストに繰り返される、
♪悲しみのシミかな~シミかな悲しみの~
のコーラスも耳に残りますね。
この曲の特徴は、
サビとサビ以外の部分の印象の違いです。
イントロも含め、サビ以外の部分は
歌詞はけっこう切ないながらも、
メロディは抑揚が少なく淡々としているのに、
サビは一転、切ないメロディで
一気に盛り上がります。
これがこの曲の主人公の
不安定な気持ちを表しているようで、
自然に曲に入り込めるような気がします。
サビ以外
→悲しい気持ちを抑えて淡々と振る舞っている
サビ
→悲しみや後悔の気持ちが溢れ出る
次に歌詞ですが、
彼女が出ていったあとの部屋で、
男性が1人、あれこれ考えながら過ごす、
そんな場面を描いています。
♪悲しみのシミかなと 枕カバー取り替える
♪君が残していった 最後の忘れ物か
最初のこのフレーズ、
シンプルだけどすごく好きです。
枕カバーに残った、悲しみのシミ。
これだけで、シミが涙の跡だと分かります。
この曲の歌詞から思うに、
この二人は時間をかけて別れという
結論を選んだのではなく、
思いがけないことがきっかけで
彼が彼女を傷つけ、
突然別れを迎えたのだと思います。
そして、二人で過ごす最後の夜、
彼女は静かに涙で枕を濡らしていた。
彼女が去った後、
その涙の跡に気づいたのですね。
2番のAメロもなかなか。
♪思い出を泣き顔で 上書きしてしまった
♪来週の約束を 楽しみにしてた君
これまでたくさん楽しい思い出があったのに、
最後の思い出は彼女を泣かせるような
悲しい出来事にしてしまった。
来週も二人で過ごす約束を
当たり前のようにして、
君はそれを楽しみにしていたのに。
これらのフレーズだけで、
これだけのストーリーが浮かんできて、
それがめちゃくちゃ切ないです。
そしてサビは、
主人公の後悔や悲しみの気持ちが
一気に溢れ出ます。
♪真っ青に突き抜ける 空のせいで
♪背中まで切ない 手が届かない
♪真っ青に澄み切った 空の下で
♪すまない気持ちは 濁ってくだけ
彼女を傷つけた申し訳なさや
彼女のいない寂しさなど、自分の気持ちが
真っ青な空とはあまりに対照的で身に染みる。
そんな感じでしょうかね。
この曲は出てくるワードが少なく、
言葉の選び方がとてもシンプル。
でも、とても気持ちの動きをうまく
表現していると思います。
系統的には、
くるりの「ばらの花」と同じ感じかな。
とにかく素敵な曲だと思います。
ちなみに、曲のラストでは、
ボーカルがshoutしてるのですが、
その声がどうしてもサンシャイン池崎さんに
聞こえてしまいます(笑)
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