とらとらのあれこれそれ

自分の好きなことをメインに、感じたこと、おすすめしたいことなどを気が向くままに書いていきたいです。

ばらの花/くるり(2001)

今回の一曲は、
謎の名曲、くるりの「ばらの花」です。
(とらとらランキングは2001年第4位)



【概要】
2001年1月24日発売
オリコン:最高20位





この頃のくるりに対する僕のイメージは、

“謎の多いオタク系ピコピコバンド”

でした。
(ファンの方すみません…)




でも、
そのピコピコに非常に中毒性があり、
この時期の他の曲、
ワンダーフォーゲル」や、
「World's end supernova」なんかも
とても良く聴いてました。





さて、この「ばらの花」ですが、
非常に難解な歌詞で、
人によって解釈が異なる曲です。


人それぞれで
好きなように捉えられるところが、
このような曲の良いところだと思うので、


今回は特に“とらとらの解釈”ってのを
強調していきたいと思います。








さて、この曲に出てくる
主人公と彼女?の関係ですが、

僕は、

“それなりの長さ付き合ってるけど、
その割に深い関係にはなっておらず、
若干、倦怠期気味なカップル”

と捉えました。




それは、歌詞の端々に、

「もっと深い関係になりたい」

って気持ちと、

「刺激の少ない生ぬるい日常の
居心地の良さに負けて踏み出せない」

気持ちが入り交じってるような
印象を受けるからです。




例えば、

♪雨降りの朝で今日も会えないや
♪何となく でも少しほっとして

とか、

♪愛のばら掲げて遠回りしてまた転んで

とか、

♪僕らお互い弱虫すぎて
♪踏み込めないまま朝を迎える

とか。






サビに出てくる、

「安心な僕ら」

っていうのも、

進展もないけど別れもなく、
とりあえずこのままでも
なんとなく関係を続けられる僕ら、

ってことかなと。




でも、

♪安心な僕らは旅に出ようぜ
♪思い切り泣いたり笑ったりしようぜ



彼の方は、

“やっぱり次のステップに行きたい、
いろんなことがあるけど、
二人で泣いたり笑ったり、
いろんな出来事を経て、
もっと深い関係になろうぜ!”


って気持ちなんだと思います。









ちなみに、

最初と最後に出てくる
ジンジャーエール」ですが、




最初のは、

「最後に君に会ったときに買った飲みかけ」

だから、気が抜けている。
(加えて、刺激のない二人の日常も暗喩)




最後の方は、

「今日こそ!と思ったのに会えなかった、
 とがっかりしてから買ったもの」


ジンジャーエール買って飲んだ
♪こんな味だったっけな


ってのは、

最後に君に会ったときに飲んだ、
ジンジャーエールも最初は、
気が抜けてないこんな味だったかな?
(加えて、付き合い始めのときの
 ワクワクしていた気持ちを暗喩)




と解釈してます。







と、ここまでの解釈からこの曲は、
終始淡々と歌ってますが、
結構切ない曲だというのが僕の印象です。



定期的に無性に聴きたくなる一曲です。


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