ORANGE/175R feat.MCU(2004)
5月はコロナ対策で不定期な勤務が多く、
連休が少なかったので土日連休は貴重です。
あっという間に終わりますけどね(;´Д⊂)
家にいる時間が長いので、
いろんな曲を聴き直してます。
久々に聴いてみたら思いのほか良かったのが
この一曲「ORANGE」です。
【概要】
2004年11月17日発売
「KitKat」CM曲
オリコン:最高20位
「ORANGE」は175Rの6枚目のシングルです。
KICK THE CAN CREWのMCUさんと
コラボした曲ですね。
若い人は175Rの読み方分かりますかね?
(“イナゴライダー”と読みます)
とらとらが大学生だった00年代前半は、
イナゴやモンパチ、ゴイステといった
いわゆる青春パンク系の全盛期で、
周りはみんな聴いていましたね。
特に175Rはインディーズ時代から
人気が高かったようで、
メジャーデビュー曲「ハッピーライフ」が
いきなりオリコン初登場1位を記録。
2枚目の「空に歌えば」も初登場1位を
記録するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
その勢いは1年程度で落ち着きましたが、
その頃にリリースされたのが、
この「ORANGE」でした。
メジャーデビュー後のシングルは
青春パンクらしい前向きな曲が
占めていましたが、
「ORANGE」は大切な人との別れと、
その思い出を胸に歩き出そうとする
主人公を描いた失恋ソングです。
♪君は今日も元気でいますか?笑ってますか?
♪この広い地球(そら)のどこかで
この曲は手紙を読んでいるような、
こんなフレーズから始まります。
前半は、別れのあと、
時間が止まってしまったように、
再び歩き出すことができない
主人公の姿が描かれています。
♪いつまでも歩き出せずにいて
♪膝を抱えた僕がここにいます
♪少しずつ沈んでゆく空と僕の心は
♪オレンジの色に染まる
♪君がいなくなったあの日から
♪1人の部屋は広く感じるのです
タイトルの“オレンジ”とは、
夕日が差し込む1人の部屋で、
二人で過ごした日々を思い出す
主人公の気持ちのことなんですね。
そしてサビですが、いわゆる“カノン進行”。
こういう切ない歌詞にメロディーが
うまくマッチしてますね。
♪二人過ごしたこの街も
♪並んで歩いたこの通学路(みち)も
♪今も何も変わらずにいて
♪僕は1人変われずにいる
♪この部屋に残った君の
♪あの日で止まった腕時計
♪季節だけが繰り返し流れていく
当時は歌詞を見ずに聴いて覚えたので、
今回歌詞を見て初めて知ったのですが、
“みち”とは通学路のことだったんですね。
となると、
この曲の二人は学生カップルで、
卒業を期に別れを向かえたんでしょうか。
嫌いになって別れた訳じゃないとしたら、
この曲の切なさが一層深まりますね。
最初のサビのあとはMCUさんのラップパート。
ここは主人公の心の中の葛藤を
表現していると思われます。
ここで、思い出にとらわれて
動き出すことができなかった
自分の気持ちに対してある決意をします。
♪もう色褪せたモノに色を塗ってはいけない
♪思い出に「キレイだ」と言ってはいけない
♪今はそれで歩いていこう
♪続き歩いてこう
そして再びサビ。
♪笑って過ごしたあの日々も
♪二人寄り添ったあのときも
♪過ぎ去ったものは胸の中
♪思い出が僕を苦しめる
♪君の脱け殻を探して
♪歩いていくのはもうやめた
♪新しい朝を迎えにいくために
君との日々を思い出すとやっぱり辛いけど、
前に進むためにその思い出に縛られることは
もうやめよう。
後半部分は最初のサビとは対照的ですね。
そして、最後のフレーズも
前向きなメッセージに変わっています。
♪いつか笑える日々が来るから
♪夢の続きを1人歩いていく
久々にこの曲を聴いて、
学生だった当時のことを思い出しました。
自分のことはさておき、当時の友人には、
“学生時代に付き合っていてそのまま結婚”
した人も、
“卒業を期に別れを向かえ、違う相手と結婚”
した人もいます。
今が幸せならそれで良いと思いますが、
やっぱり青春というか、
なんだか甘酸っぱくて切なくなりますね。
そんな気持ちにさせてくれる曲でした。
余談ですが、
175RのボーカルSHOGOさんの
元の奥さんは元SPEEDの今井絵理子さん。
今や国会議員ですね。
SUMMER VACATION (初回限定盤) [ 175R ] 価格:2,750円 |